10/17に天人峡温泉滝見台にて、「紅葉の天人峡トレッキングツアー」が開催されました。
東川町を代表する山岳アウトドアガイド中川伸也講師の下、
羽衣の滝が眺望出来る滝見台を目指します。
当日朝は5℃近くまで冷え込み、風も強く参加者の皆さんは
防寒着にダウンジャケット・手袋等の装備を事前にご用意頂きました。
雨風が数日続いたため紅葉は終盤でしたが、色鮮やかな落葉の登山道を進んでいきます。
昨年まで登山道の一部に崩落や、倒木が散見されていましたが、参加者が驚くほど整備が行き届き歩きやすくなっていました。
しかし、落葉の多い雨後の登山道は滑りやすいため、慎重に歩を進めます。
登山道上に根元の曲がったトドマツがありました。中川講師は参加者になぜこのような樹があるのか考えてもらいました。
これは倒木更新といって、倒れた樹に種が落ち、そこから芽吹き成長と共に、土台の倒木が朽ち果て土壌化していく過程で、
根が曲がったようになる現象です。(根上がり、切株更新)
傾斜のある厳しい自然環境ならではの、母なる大地の営みが、長い時間の経過とともに表れています。
傾斜のある三十三曲がりの登山道を抜けると、視野の広がる森の中は風が強く時折みぞれが降り始めました。
中川講師は、この森に生育する針葉樹(エゾマツ・アカエゾマツ・トドマツ)三種の違いを分かり易く教えてくれました。
ようやく目的地の滝見台へ到着しました。
眼下には、小雪降りしきる風の中に、北海道一の落差を誇る羽衣の滝が見えました。
旭岳周辺は白銀の世界に覆われ、6合目より上は雲で隠れていました。
全員で晩秋の羽衣の滝前にて記念撮影。
立ち止まっていると、手が冷たくなるほどの寒さに。ひと時の休憩と景観を味わい登山道へ戻ります。

下山時には、中川講師がクマゲラの突いた食痕を教えてくれました。
クマゲラは日本最大のキツツキで、枯れた樹に生息する虫を取る為、硬い嘴でノミのように打ち付けることから、
アイヌではクマゲラを「舟を彫る神(チプタチカプ)」と呼んでいます。
他にもエゾシカと思われる樹皮を食べた食痕もありました。
無事に参加者の皆さんは登山口へ戻ってきました。
参加者はツアー後に羽衣の滝遊歩道を散策したり、しきしま荘の日帰り入浴を楽しむなど秋の天人峡を満喫していました。
講師の中川さん、ありがとうございました。
<紅葉の一部をご紹介いたします>
アオダモ ホオノキ オヒョウ
ハリギリ エゾイタヤ ハウチワカエデ(左)・アカイタヤ(右)
ヤマブドウ ツルアジサイ カツラ